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2015年8月31日 (月)

教科書採択

8月20日午後5時半

市役所の市民ホールは熱気が漂っていた。

傍聴席は約70席

殆ど埋まっていました。

傍聴者には

教科書研究委員会の検討資料が要返却で

渡されている。

教科書会社の人と思われる人たちが

ずいぶん早くから会場に入り

その内容を、まあ~すごい

せっせと写し取っていました。

教科書研究会の資料作成委員の委員長は

市内中学校の校長や副校長

それぞれ教科ごとに

各教科書の検討結果を報告

報告が終わると

教育委員の方々がその報告に対して

質問をします。

たとえば、古典

教育委員が

「どのような学習をしていくと生徒の発達に

効果的なのか?」

報告する校長は

「伝統的な古典に触れること

1年生の導入は、古文や漢文を

繰り返し音読しやすいもの

3年生にもなると

歴史的背景も把握できるような構成

なによりも読みやすいもの・・・」

などと的確に説明していく

時には教科書の大きささえ使いやすさという観点で

指摘される。

机のサイズよりはみ出すと使いにくい

「国語」の教科書と「書写」は

教科書会社はセットの方が良いのか

と教育委員が聞けば

「セットの必要はない。ばらばらでも構わない」

さて、一番の関心は

なんと言っても「歴史」と「公民」だ

報告する担当校長も慎重な発言だ

読みやすさ、構成の良さなども

報告された。

and教育委員から

「歴史教科書で配慮することは?」と質問

担当校長は

「広い視野に立つこと・・・補助資料の活用も重要・・」と答えた

「歴史」と「公民」の教科書に関しては

教育委員の発言も慎重だ。

「公民」では

社会との関わりや、個人と社会のかかわりについての

質問もあった。

さらには各社の言語活動にかんしてどのように進めているのか

等の質問も。

「説明や発表というグループ討議

話し合いやまとめについて、各社とも違いがある。」

数学や理科は教える順番で

生徒の理解力が違ってくると言う視点で

教科書会社による違いも報告された。

文字式と素因数分解は学ぶ上でどのような配慮が学びやすいか

とても具体的な指摘もされている。

質問に対して

担当校長や副校長はよどみなく答えていく・・・

どの教科書についても手抜きがない

音楽・・・器楽もあるが、中学生が多く使う楽器は何か

それに基づく教科書は?とか

美術も、保健体育も技術も家庭も英語も

わかりやすさ、知識、技能の定着

学力の定着・・・

聞いていて本当に真剣に研究もされ

質問も行われている事が伝わりました。

一通り報告がおわると

パブリックコメントの意見も紹介された

特に

「現場の先生の意見を尊重して欲しい」という

意見が紹介されると

教育委員がすかさず

「その通りだと思う。実際に教える先生の意見を参考にして

採択したい」と述べる方も。

中学校だけでなく

特別支援学級出使う教科書についても

報告が行われました。

一通り教科書の研究報告が終わると

学校関係者は退席し

いよいよ教科書採択が始まります。

教科ごとに採択するための視点などが話され

無記名による投票です。

まず「国語」

「生徒への学習への工夫が出来ている教科書

生徒が学習しやすく先生が指導しやすいものを選びたい」

「継続性も考えていきたい」

「現場の先生方が指導しやすいといわれるもの」

結果

「光村図書出版」が5名全員一致

「書写」は全員一致「教育出版」

「地理」は帝国書院が4名、東京書籍が1名結果「帝国書籍」

「歴史」「考える力を重視したい」「これからの子ども達に大事である」

結果東京書籍3名、日本文教1名 帝国書院 1名で「東京書籍」

「公民」「社会との関わり、生徒が関心をもてるような教科書を」

「自分たちで考えられる、表現や話し合いが出来るような工夫」

結果 東京書籍3名 教育出版 2名、よって「東京書籍」

「地図」は「帝国書院」

「数学」は「生徒が自主的に反復練習が出来るもの」

「積み重ねが大事、つまずいたら、ふりかえりができるもの」

結果 「大日本図書」3名、東京書籍1名 啓林館1名よって「大日本図書」

「理科」「実験の手立てと安全への配慮のあるもの」

「日本には四季があるから、季節感に会うものがよい」

「観察。実験が重要。図や写真がクリアで内容の充実したもの」

結果「大日本図書」5名、全員一致。

音楽一般は「教育芸術社」全員一致

「器楽」も「教育芸術社」全員一致

「美術」は「日本文教出版」全員一致

「保健体育」「心と体の発達やストレスや今日的な情報が充実しているもの」と言うことで

「学研教育みらい」全員一致

技術は「東京書籍」全員一致

「家庭」は食育を取り上げているもの、ビジュアルな工夫と科学的な分析を

行っているもの。結果は「開隆堂出版」4名、教育出版、1名。結果「開隆堂出版」

「英語」は「学校図書」全員一致。

と言う結果でした。

私も傍聴して聞き取った内容です。若干ニュアンスが違うところがあるかも

ま、それはそれ。

言いたいのはいかに真剣に議論されたか

子どもにとって・・と言う視点

現場の先生の意見を尊重するという視点

教えやすさ、学びやすさ、

本当に研究結果の報告も

教育委員会での議論も真剣でした。

今回

育鵬社の教科書を採択する自治体がある中で

我が昭島市は良識的な採択が行われました。

この議論は丁寧で、真剣で、真摯な姿勢が反映されていました。

そして

校長先生も副校長も

教科書の内容も会社による違いも習熟していました。

現場の先生方は教科書ごとに研究チームを結成し

通常の指導や業務以外に大変なご苦労だったと思います。

しかし

やはり現場の教師が子どもにとって良いものをと言う願いが

ひしひしと伝わってきました。

教科書採択のあと、通常の教育委員会も続けられました。

夕方の5時半から9時頃まで

みなさま本当にお疲れ様でした。

私も久々に、教育現場の熱気を感じてうれしいひとときでした。

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